2011年11月3日、東京ラーメンショー2011の2日目。釜石ラーメンに続く2杯目は、宮城の片腕の店主が率いる「五福星(うーふーしん)」にしました。
全28ブースで、気になるメニューや知合いの店主さんがいるブースもたくさんありますが、この日は頑張れ東北を私的テーマーに、釜石を起点に北から南下してみることに。
五福星のラーメンショー出品メニューは、「ブタみそらーめん」。
五福星は、3.11震災発生のなんと1週間後から被災地での炊き出しを開始!
これまで、1万5千食以上を無料で、ふるまって来ました。
被災地の炊き出しで産まれたのが、この「ブタみそらーめん」。
1つ目のポイントは、3月で思うように暖の取れない極寒の被災地で、身体を暖め冷めにくくすること。
そのために、酒粕と仙台みそを使用。
2つ目は、何よりも被災地で不足していた野菜を十分に補給出来ること。
たっぷりの野菜で、栄養価満点を目指した一杯。
3つ目は、深刻な水不足の被災地で喉が乾きにくいラーメンであること。
そのため、被災前に店のの看板メニューだった味と塩分濃いめの「肉そば」を封印。
のどが乾きにくい一杯を開発。
震災前から五福星は、「医食同源」をモットーに食の安全にこだわっていました。
その一、
『塩・ミネラル』にこだわる
一キロ四千円の沖縄の塩(ぬちま〜す)使用
その二、
添加物は『天然』もの以外使用しない
つなぎに国産のシルク(絹)を使用
玉子アレルギーのお子さんも安心して食べられる
その三、
『水』にこだわる=『水も食材』
店は地下に磁石を埋設し水のクラスター分解をして使用
ブース周辺には、炊き出しの様子の写真をディスプレイ。
みんな笑顔一杯で、とても嬉しそう!
有料トッピングも凝っています。
女川にある蒲鉾本舗高政の蒲鉾は昔ながらの製法で作られた逸品。
それを直前に炭火で焼いて、提供。
高政は、震災による大きな被災は免れましたが、壊滅的な被害を受けた女川の同業他社へ工場を貸与。
トッピングで高政の蒲鉾を提供することで、間接的に女川町と被災企業の支援になるということで、採用を決定。
ポスターには、
『がんばっぺ女川!
負げねーど宮城!
おだづな津波!』
と。
「おだづな」とは、「ふざけるな」・「いい加減にしろ」と言った意味の東北弁ですw
その他トッピング
「熟玉」200円
「水ワンタン」300円
全部載せは、800円也(笑)
そして列ぶことしばし、五福星の「ブタみそらーめん」完成でーす♪
炭火焼き蒲鉾をトッピングしてみましたw
具は、豚肉、桜えび、白菜、大根、ごぼう、ネギ、生姜、エトセトラw
かまぼこは、風味・食感ともに素晴らしく、これまで食べた仙台笹かまぼこの中でもダントツの美味さ!
なんとか、持ち帰り販売して欲しい一品!
栄養価満点で、身体が温まる具が一杯。
具だくさんの豚汁に麺を入れちゃったみたいな、そんな一杯。
スープは、優しい味わいの味噌味で、プラ容器が溶けるかと思うほどのアツアツで提供^^;
しかも、ANAファーストクラス限定・4合瓶で1万円する「元」の酒粕が入っていて、身体の芯からポカポカ温まってきます。
麺は、うどんのような太めで強い縮れの「シルク麺」。
加水率高めで、もちもちとぷりぷりが両立。
ボリュームも多めで、腹持ちの良さも抜群。
被災地のために考えぬかれた愛情満点の一杯です。もちろん味も最高に美味しくて、お腹いっぱい満足感高し。でも、連食にはキツイ一杯!(爆)
ちなみに、日清食品のニュースリリースによると、「日清行列のできる店のラーメン 仙台・五福星 (うーふーしん)」 (カップ麺)が2011年11月14日(月) 発売されるそうです。
キャッチコピーは、『仙台の新ご当地ラーメン! 炊き出しから生まれたあの味をここに再現。』とか。こちらも楽しみ! ごちそうさま!
東京ラーメンショー2011 (363/'11)