2008年11月の蔵出し日記です。
今回のお店は神保町の「さぶちゃん」です。
こちらのお店があんまりだったので(苦笑)、口直しにやって来ました。
訪問日は、11月19日です。来店は10年ぶりくらいでしょうか?
創業昭和42年(1967年)という超老舗のこちらは、開店の翌年にチャーハン半人前とラーメンのセットを発売しました。
いわゆる、「半ちゃんラーメン」を発明した元祖のお店です。
メニューは、
ラーメン 540円
半ちゃんらーめん 690円
大盛らーめん 620円
ちゃーしゅーめん 740円
ちゃーはん 640円
と時空を超越した安さです。
昭和レトロな店内は、カウンターのみ7席です。
そして、店主さぶちゃんも、まるで昭和で時間が止まったかのごとく、昔と変わらず元気な様子で、ここにいらっしゃいました。
注文は、「半ちゃんらーめん」(690円)にしました。券売機などあるはずもなく、口頭注文、食後精算方式です。
待つことしばし「半ちゃんらーめん」完成でーす♪
最初にラーメンが提供されたので、写真撮影の許可をお願いしたところ、「チャーハンもすぐ出るから写真ちょっと待って、一緒に撮って」とのお言葉をいただきました(笑)
ラーメンは、スッキリとした醤油味で、ショウガの風味がキリリと効いています。
具は、刻みネギに自家製のメンマとチャーシューです。
チャーハンはレギュラーサイズの半分ほどでしょうか。
写真で見ると少なく見えますが、結構ボリュームがあります。
黄金色に輝くスープは、結構脂も浮いています。
しかし、スープの中で煮込むチャーシュー用の豚肉や隠し味の鶏脂から出たもので、しつこさ皆無、とてもあっさりでさっぱりとしたコクがあります。
コブやカツオの魚介系ダシも効いていて、これが実に美味いのです。
大ぶりで肉厚のモモ肉チャーシュー、しっとりとした味わいで食べ応えもあります。
数食分づつ作り置きするチャーハンは、注文毎にフライパンで炒めなおすので、ホカホカです。
シッカリとした味付けで、THE炒飯と呼びたい位、とっても美味しいんです。
生姜が香るレトロなスープを持ち上げるのは、しなやかな細麺です。
サッパリとしたラーメンをすすって、ほっこりとしたチャーハンを食べると、もう幸せな気分で一杯なのでした。
半チャンラーメンは、やっぱり偉大です。その発明に感謝!
お店がオンボロとか、不衛生とか、店主さんがタバコを吸いながら作るとかいろいろ言われますが、そういう人は単に行かなければよろしいのです。
何十年にもわたって、行列店として愛され続けてきたお店は、やはりそれだけの素晴らしさを持っているのです。
今回、老舗の実力とパワーを感じて、改めてファンとなったのでした。ご馳走様!
お店のデータはこちら、ラーメンデータベースをご覧下さい。