今日(12月24日)は、いよいよ埼玉ラーメンコラボレーションSAI・ROCK(彩・岩)第2回目の日になりました。
SAI・ROCKとは、埼玉県のラーメン屋さんが協力して、埼玉の食材だけで1杯のラーメンを共同で制作する、夢のコラボ企画です。
今回参加するのは、以下のお店の職人の方々です。
麺家うえだ@志木 上田美小枝さん
羅麺屋 匠@春日部 望月智行さん
近喜屋@川越 清水茂行さん
こだわりラーメン 津気屋@南与野 榎本岳幸さん
とんこつ 津気屋@大宮 伊藤和広さん
麺匠 喜楽々@東川口 田山祐二さん
麺匠 喜楽々@東川口 柴田浩平さん
麺や 七彩@都立家政 阪田博昭さん
麺や 七彩@都立家政 藤井吉彦さん
麺や 七彩は、埼玉県ではなく東京都中野区のお店ですが、もととも武蔵坊@東川口(現 麺匠 喜楽々)ご出身という事で、特別参加です。
開催場所は、羅麺屋 匠@春日部です。

今回のSAI・ROCKのテーマは、「肉・魚・砂糖・乳製品を一切使用しない無化学調ラーメン」。
野菜だけを使って作ったラーメンという事で、その名も「全菜酵麺」です。

メニューは、以下の通りです。
・「ラーメンらしさを強調した 醤油」 (800円) 現定数200杯
昆布や野菜の旨味を凝縮した、見た目熊本風ラーメン。
・「野菜を強調した裏メニュー 塩」 (800円) 現定数100杯
梅シソ塩ダレをベースに、梅とキャベツをトッピングした優しい味。
・「ほんとうに野菜だけのカレー」 (200円) 現定数200食
当日の食材を使ったベジタブルカレー。
ラーメンは、醤油と塩がありますが、ダブ完(ダブル完食:2杯頼んで同時に食べること)禁止、もう一杯食べる場合は、再度並びなおす必要があります。
こんな時は、同行者がいると別々に頼んで分けあえて食べられるので、便利ですねー!そのせいか、こんな小さい子が、ってくらい子連れの親子も中にはいました。
オープン予定は、10:00です。ワタシが到着したのは、8:15頃で、その時点で行列6名でした。どんだけ~orz
行列に並ぶとすぐに、上に掲載したチラシを渡されました。
その後、寒風吹きすさぶ中、震えながら並んでいると、並んでいる皆さんにカイロが配られました。

30枚以上用意したとのことで、寒い中の行列にはありがたい心遣い、感謝です!
また、しばらくして、麺や 七彩の藤井さんが揚げた麺を持って、行列をまわって来ました。
何でも、当日用意した麺の余りを、油で揚げたので、待っているみなさんに食べていただこうとのことのようです。

ポリポリと香ばしく、とっても美味しかったです。
サプライズは、まだまだ続きます。何と当日のメニュー特製カレー用のお米、埼玉県のブランド米「彩のかがやき」を、限定100名様まで無料進呈だそうです。

「彩のかがやき」の味を皆さんに知ってほしいからとのことで、取扱米店さんからの提供だそうです。これも嬉しいプレゼントですね!

最後のプレゼントは、麺を作る際に小麦を発酵させるために使ったという有機プルーン。

こちらは、限定20名様までの提供でした。こんなに頂いたんじゃ、元が取れちゃいますね!どうも、ありがとうございます!
そうこうしているうちに行列が伸びて、開店時には50人以上になっていたのではないでしょうか。

10:00開店予定でしたが、結局開店したのは10:25頃でした。
会計は、入店時に仮設レジ台にて行います。
オーダーは、相当悩みに悩んで、結局「醤油」800円にしました。さらに、店外まであまりに美味そうなカレーの香りがしたので、「カレー」200円にしました。
10:28ようやく着席。上田さん、田山さん、望月さん。右の写真は、清水さんでしょうか。


卓上の様子です。紅ショウガは、この日のために用意した完全無添加のものです。


匠さん、いつの間にか洗い箸になったんですね。しかも、一膳づつビニールに入って、清潔感をアピールです。
そしてついに、SAI・ROCK「醤油らーめん」完成でーす♪

「醤油」のビジュアルは、まさに熊本ラーメンそのものです。とても野菜だけで作ったラーメンとは思えません。
スープは、有機野菜だけで作ったというスープは、「肉・魚・砂糖・乳製品を一切使用しない」、しかも化学調味料も一切使用しない(無化学調)とは思えないほど、コクと旨味が詰まっています。

表面には、マー油にしか見えない黒い油状のものが浮かんでいます。スープの中にはまるで、背脂のような粒々が浮かんでいます。
野菜をすり下りしたもの!?深いコクと味わいがあり、コッテリしているのに実にサッパリとしています。
注目の麺は、埼玉県産の3種類の小麦をブレンドしたというもので、かん水を使っていないそうです。
かん水の代わりに、有機プルーンから起こした野菜酵母で麺を発酵させているそうです。名づけて「酵母麺」、ラーメン界に衝撃を与える(!?)、初の試みだそうです(笑)

形状は、「エッジの立つ平打ち太麺(14番)」。食感は独特で、どことなくコンニャク麺に近い感じ。ですが、麺自体にしっかりとした旨味があり、スープに負けない味わいです。
具のキクラゲや青ネギは、スープの白さともあいまって熊本ラーメンを彷彿とさせます。

そして、注目のチャーシュー状のものは、な、なんと、「仙台麩」というお麩でした。

「仙台麩」は、通常植物油で揚げてあるもので、食感は厚揚げに近い感じです。しっかりと肉厚で旨味たっぷり、チャーシューの代用としては、よく考えたなぁという感じでした。
そして、こちらが「野菜だけのカレー」です。

つけ麺の付け汁用お椀に盛られ、スプーンはレンゲでした。
香りはものすごく良いです。とろみは強く、色合いといい、最近流行のスープカレーとは一線を画す、洋食屋さんや昔ながらのカレー専門店のカレーのような感じです。

お味は、かなりスパイシー、辛さが結構直接的に来ます。ただ、辛さの奥に、いろいろな野菜のエキスが溶け込んでいて、それが複雑な旨味を醸し出しています。

これなら、カレー専門店で出しても通用するクオリティですね。素晴らしい!
あと、意図してかどうか、ラーメンが出てから少ししてカレーが提供されました。
確かに、最初にカレーを食べてラーメンを食べると、その微妙な味が分からなくなるかも。
年に1度の埼玉のラーメン店のお祭りSAI/ROCK、早朝から並びましたが、その価値はありました。料理も、美味しく堪能できました!また、来年も期待、ご馳走様でした!!
SAI・ROCKを告知した以前の記事は、こちらです。