寒い日が続いて、めっきり冬らしくなってきましたね。こんな日は、冬に最も美味しい食材、牡蠣を使ったラーメンはいかがでしょうか?
今回ご紹介するお店は、築地市場内にある「やじ満」です。
創業は、昭和24年(1949年)という老舗です。
築地市場は、もちろんプロの問屋や流通業者、小売店、飲食店などを相手にした巨大マーケットです。その歴史は古く、江戸時代初期に徳川家康が、大阪の漁師を招集して江戸湾内での漁業権を与え、幕府への上納をさせたのが始まりといわれています。
市場開設当時は日本橋にありましたが、大正12年に関東大震災で大打撃を受け、直後に芝浦に移転、ほどなくして現在の地、築地に再移転しました。
場内は、もちろんプロの商人の仕事現場ですが、一般の方の出入りも自由とされており、連日多数の観光客が押し掛けてきます。
ただ、ターレットと呼ばれる独特の運搬車が煩雑に往来し、水しぶきがかかったり、交通の邪魔になると、気性の荒い方が多いだけに怒られたりしますので、ご注意ください。
築地市場には、場外と場内があり、目利きのきく市場関係者を相手にした、新鮮で安い食材をふんだんに使った美味い飲食店が多数存在します。
当ブログでも、築地場外にある虎杖(いたどり)南店というサプライズのお店を紹介しています。
前置きが長くなりましたが、今回は、城内に潜入です。
あちこちのお店が、観光客で行列中です。こちら「やじ満」は、店外行列はありませんでしたが、満席でした。
ちょっと待ってカウンター中央が空いたので、そちらへ着席です。
こちらの名物は、冬季(10月~3月)期間限定という「カキらーめん」900円と「手作りジャンボ焼売」2ケ260円~です。
オーダーは、もちろんその2品、「カキらーめん」と「手作りジャンボ焼売」2ケにしました。
口頭注文、後精算方式です。
カウンターの中で、忙しく立ち働くおばさん、おねいさんは、接客・配膳・片付けの動作が素晴らしくリズミカルです。思わず、見とれてしまうほどの、華麗な立ち居振る舞いでした!
ちょっとだけ待って、まずは「手作りジャンボ焼売」登場です。
確かにジャンボ、でっかいです。
また大きいだけではなく、肉の旨味たっぷりです。これが、1ケ実質130円とは安っ!
焼売をつまんで待っていると、「カキらーめん」完成でーす♪
具は、大ぶりの牡蠣が4個、ニラと玉ねぎと筍を軽く炒めたもの、後はキクラゲが入っていました。
スープは、若干とろみが付けられた感じで、アツアツです。
基本、塩味ですが、炒め野菜の甘さが溶けだして、ちょっとタンメンのスープのようなお味です。なかなか美味しい。
麺は、細麺で、中華料理屋さんのラーメンのそれです。
市場では時間がないので、早く茹で上がるのが良いとされていて、細麺が好まれるとか、聞いたことがあります。
スープにマッチしていて、いい感じです。
注目の牡蠣は、片栗粉をまぶしソテーした後、ラーメンのトッピングとして乗せているモノです。
プリップリとした弾力があり、外は片栗粉効果でサックリ、中はジュワッとジューシーで、これは、たまらなく美味しいです!
このラーメン、舌の肥えた市場関係者にも、人気があるのが頷けますねー!体がポッカポッカと暖まって、イヤー美味しかったです。
ちなみに、お店の営業時間は、AM 5:30~PM 1:00です。
また、「カキラーメン」は、10月~3月の間の期間限定メニューです。
中華料理のメニューも充実で、市場場内で信頼をかち得た味、次回はチャーシュー麺か、もやしあんかけそばを食べよう!おねいさん、ご馳走様でした!