今回はオサレな街六本木、東京ミッドタウンの前に来ています。
ですが、東京ミッドタウンのレポはまた次の機会に譲るとして、ミッドタウン近くにある面白いお店をご紹介しましょう。
場所は、東京ミッドタウン前の外苑東通りを一本路地に入って、もう一度さらに細い路地を曲り、ビルの奥まった場所にあるという隠れ家的なお店です。
そのお店というのがこちら、「駄菓子屋 穴子拉麺」です。
店名が「穴子拉麺」ということで、アナゴを使ったラーメンのお店です。
ランチタイムのメニューは、こちら、昼はセットしかありません。
ラーメンと丼・小鉢のセットです。ラーメンは、醤油か塩から選びます。丼は煮穴子丼か穴子天丼を選択します。
木のぬくもりを生かした店内は、ウッディで温かい雰囲気です。
こちらは、夜メニューです。夜は日本酒や焼酎の飲める麺居酒屋になるようです。
オーダーは、ランチセットで塩味の穴子丼にしました。
しばらく待って、穴子拉麺セットの完成です。
御膳の上は、所狭しと料理が並べられています。
まずは穴子ラーメン、塩味をチョイスしたので、スープは黄金色に輝いています。
具は、白髪ネギに江戸菜(小松菜の品種改良種で江戸川区の特産品)、蒲鉾状のすり身に味玉半個です。
どんぶり中央にトッピングされているのは、穴子の骨せんべいでした。
鶏ガラと穴子の骨から取ったというスープは、透明で油がキラキラ輝いています。塩味を指定したお味の方は、雑味のないクリアでとてもあっさりした繊細な味わいです。
自家製という麺は極細の縮れ麺です。スープの絡み良く、チュルチュル食べられます。
ふっくらとしたすり身の具は、穴子と魚のすり身を合わせて蒸し上げたという穴子真丈(しんじょう)でした。
最初、固ゆでの味玉かと思った卵ですが、ひっくり返すと、外はカリっと、油で素揚げした揚げ玉子なのでした。
この卵、さつま揚げみたいな食感で、スープが滲みて美味しいです。
こちらは穴子天丼です。煮穴子丼を指定したつもりでしたが、間違われたみたい、まぁ、また来ればいっか!
穴子の天ぷらは、甘めの天つゆがかかっていました。意外なほど身が厚く、サクッとした仕上がりで、こちらも美味しいです。 |
セットは、まだまだあります(笑)
焼売(シュウマイ)は、イカのすり身とゲソが入っているという下足焼売(ゲソシュウマイ)です。 こちらは、いったん蒸し上がったものが冷えてちょぴり固くなり蒸籠に張り付いた状態。冷たいので、ゲソの味もあまりしませんでした。 大ぶりなだけに、蒸したてだったなら、さぞかし美味しいだろうな~っていう残念な感じ。トータル800円で贅沢は言えませんね(汗) |
最後は、玉子焼きと海老餃子です。 甘さ控えめ江戸風という玉子焼きは、玉子焼きなだけに、普通に美味しいです。 皮に青海苔を塗り込んだという海老餃子は、冷たいですが、風味良くなかなか美味しいです。 普通に酢・醤油・ラー油でいただいたのですが、シンプルに醤油でいただいた方が香ばしく、味がダイレクトに伝わったのかもしれません。 |
食べ終えてようやく分かりました。このお店は、最先端の街、東京ミッドタウンのすぐ近くにありながら、路地の奥のそのまた奥で、江戸の味覚を追及しているんですね。そこで、江戸前の代表的な食材の穴子をテーマにラーメンや穴子料理を提供しているんですね。
そして食後会計、ここまでのボリュームで800円、ここが六本木ということもあって、到底ありえない激安、ビックリでした。
会計を済ますとスタッフの方より、「よかったら駄菓子コーナーからお好きな駄菓子を1個お持ちください」とのことでした。
店名が「駄菓子屋」というとおり、実際にお店の一角に駄菓子コーナーがあるんですね。
「あは!、これはどうもすみません!」というわけで、チョイスしたのがこちらです。
箱の下の「押す」をプッシュすると、梅仁丹みたいなウメミンツが出てきます。ノリとしては今でいうフリスクみたいな感じです。
店員さんも親切ですし、夜はゆっくりお酒が飲めそう。隠れ家風なお店がトレンドだし、また来ようっと。ご馳走様でした!