今回は、珍しい広島つけ麺の専門店のご紹介です。
そのお店とは、四谷にある「広島つけ麺 ぶちうま」です。
「広島つけ麺」とは、冷たい麺にキャベツなどの野菜たっぷり、その麺と具を冷たくて辛いスープにつけて食べるのが、共通の特徴のようです。
また「ぶちうま」とは、広島弁で「めっちゃ美味しい!!」という意味だそうです。
こちら、「ぶちうまのこだわり」と書かれた掲示です。
い:試行錯誤の上生まれた特製ツルシコ麺 ろ: 冷えても柔らかい手間隙かけたチャーシュー は:季節ごとにそのとき一番美しいキャベツを各地から取り寄せ に:おいしい辛味、3カ国6種類の唐辛子をブレンド ◎広島つけ麺ぶちうまは辛味と酸味、コクと甘みのハーモニー ※スープにはなんとトマトが3kg |
入店するとまず、「何にしますか?」ではなくて、「何玉にしますか?」と聞かれます。(笑)
メニューは、半玉:850円、1玉:900円、1.5玉:950円、2玉:1000円からの選択となります。あ、券売機は無く、後精算方式です。
麺の量を決めると、次に辛さを聞かれます。 1辛から40辛まで辛さが指定できます。標準が10辛で、「コクと甘みと味のバランスが最高」だそうです。
注文の仕方が判らなくても、お若いカッコいい系の店主さんが、とても丁寧に説明してくれます。
オーダーは、1玉15辛のやや辛目にしました。
左の写真は、カウンターの様子です。
すこし待って、「広島つけ麺」完成で~す♪
麺皿の上の具は、キュウリにキャベツ、白髪ネギに糸唐辛子、味玉半個にレモン1切れ、チャーシューが3枚です。
キャベツは軽く茹でてあって、キュウリと合わせて新鮮シャッキシャキです。サラダ感覚でいただけて、とってもヘルシーです。
その下の麺は、極細ですが、驚くほど固い茹で加減です
味玉は固ゆでで、箸休めに丁度いい感じです。
チャーシューは、ややパサパサ感がありますが、スープにひたすと柔らかくなって旨いです。
つけダレには、鶏がらと豚骨で取ったスープに魚介スープ、さらにトマトスープが加えられたトリプルスープです。
そこに、大量の胡麻と、今回は15辛分の唐辛子です。10辛が普通とのことですが、注文した15辛は、想像より辛かったです。辛いのが苦手な方は、5辛程度から試すのが良いかもしれません。
スープ自体のお味ですが、冷製スープにもかかわらず、甘みと酸味が少々、それでいて旨みが強く、今まで食べたことのない複雑な味わいです。
バリ固ゆでの麺ですが、さっぱりながらコクのあるスープにつけると、不思議な旨みが広がります。
何故でしょう、ラーメンのつけ麺なのに、油感や動物性の味わいを全く感じない、それでいて物足りなさが皆無で、素晴らしい美味さです。
麺も具も、スルスルと一気に完食でした。
で、つけ麺は余ったスープでスープ割りが定石ですが、こちらのお店、というか広島つけ麺ではスープ割りが無いそうです。
その代わりに、「しめごはん」がお勧めとのこと。余ったスープにご飯を投入して、辛味雑炊にしていただくんだそうです
早速「しめごはん」100円を注文。
スープの器を渡して、完成したのがこちらです。
これまた、酸味とスープの旨み、そして、辛さのハーモニーが絶妙でした。あーうまいなぁ!
ただ辛いだけではない、後引く美味さで、他にはない忘れられない癖になる味でした。
食後お会計するときに、「辛くなかったですか?」「お味はいかがですか」と店主さんがニコニコ話しかけてくれます。また、「よろしかったらどうぞ」と、飴玉を勧められます。
お店は、路地のさらに脇道を入った目立たない場所にありますが、いつも行列が絶えませんでした。その秘密が、今日判りました。
広島では、こんなつけ麺がポピュラーなのかなあ?羨ましいーなぁ!!また来ます、ご馳走様でした!
広島つけ麺 ぶちうま、2号店が2007年5月に新橋にオープン、翌6月に3号店が新宿御苑にオープンしています。
新橋店の方は、既にたかぼんさんが記事にしています。
また、四谷本店は、既にごんたママ さんが記事にしています。